公益財団法人
日本交通文化協会 理事長賞 |
「どこまでもレールがあった遠い夏」 | 髙梨 純一 |
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講評:鉄道が単に輸送手段でなく、人々の夢を運ぶ乗り物であった時代があった。汽車、ディーゼル車、電車……。どの時代にもレールがどこまでもつづいていた。まだ見ぬ遠い未来へも。(長谷川 櫂/俳人) | ||
一席 | 「網棚に平和を乗せて夏の旅」 | 石関 恵子 |
講評:のどかな夏の旅。網棚の上に「平和」が乗っているという発想がおもしろい。今の世界はこうはゆかないが、列車内、網棚の上だけは「平和」が保たれているようだ。網棚の上の平和がいつまでもつづくように、世界中に広がればいいのにという願いのこもる一句である。(長谷川 櫂/俳人) | ||
二席 | 「快晴の富士を見逃す昼寝かな」 | 松下 喜彦(松下弘美) |
三席 | 「おでこ付け車窓に富士を探す夏」 | 寺山 美喜子 |
「十津川の虹より高し家二軒」 | 島村 幸重 | |
「退職を祝ふこの日よ花の旅」 | 稲田 貴稔 | |
入選 | 「冒険がはじまる夏の時刻表」 | 花町 淳一 |
「無目的夏の一日ローカル線」 | 逸見 修 | |
「鉄塊の灼かれ真夏の貨車である」 | 菅 伸明(カンちゃん) | |
「十八のわれが手を振る大夏野」 | 馬場 博美 | |
「分岐線辿れば駐屯地の夏」 | 贄川 吉明 | |
「鈍行に術後の眼ごとゆられ秋」 | 福永 敬子 | |
「スイッチバック右に左に桜かな」 | 河合 祐貴子 | |
「遮断機の音が見送る夏列車」 | 舛田 美子(古子) | |
「吊り革の涼しくゆるゝ湖西線」 | 清岡 千恵子 | |
「大空でふるさと探す白い雲」 | 折笠 謙一 |
(カッコ内は俳号)
日本画
洋画
書
(敬称略 部門別 五十音順)
2023年の溯瀧会(さくりょうかい)は、絵画・書などの世界で日本の第一人者である22名の芸術家がご参加、日本画12名、洋画8名、書2名の先生にご出品いただきました。
残念ながら、長年にわたりご出品いただいていた野見山暁治先生が2023年6月に、佐野ぬい先生が2023年8月にご逝去されました。これまでの両先生の交通総合文化展へのご貢献・ご協力に深く感謝申し上げますと共に、ご冥福を心からお祈りいたします。なお、今回展示された両先生の絵は、本年の「溯瀧会」のためにお亡くなりになる前に描いてくださった作品でした。
2023年の展示では当協会が1年間で企画・協力した5作品と移設された1作品、計6つの作品を見どころや制作過程を写真とともに紹介しました。また、当協会が推進する「1%フォー・アート」法制化について、有識者のコメントを掲載してその仕組みや意義を紹介しました。
ステンドグラスの歴史やイメージを踏まえたパブリックアート作品
国際瀧冨士美術賞第27期受賞者の本郷芳哉さんは、主に金属による作品を手掛ける彫刻家です。招待作家として第70回「交通総合文化展2023」では、ステンドグラスの歴史やイメージを踏まえた意欲的な作品を発表しました。
本郷芳哉 略歴:
1982年 埼玉県に生まれる
2006年 第27期国際瀧冨士美術賞 受賞
2007年 沖縄県立芸術大学美術工芸学部彫刻専攻 卒業
2009年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻 修了
現在は彫刻家として活動し、個展や芸術祭などでの発表に加え、コミッションワークも数多く手がけている。
主催 | ![]() ![]() |
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会場/会期 | 会場:JR上野駅中央改札口外グランドコンコース 会期:2023年10月20日~25日 |
写真部門 審査員 | 清水 哲朗(写真家)/国土交通省 観光庁 観光地域振興部長/環境省 自然環境局長/東日本旅客鉄道株式会社 常務取締役/公益社団法人日本観光振興協会 理事長/交通新聞社 取締役 新聞事業部長 |
俳句部門 審査員 | 長谷川 櫂(俳人) |
後援 | 国土交通省/環境省/鉄道・運輸機構/一般社団法人日本民営鉄道協会/北海道旅客鉄道株式会社/東日本旅客鉄道株式会社/東海旅客鉄道株式会社/西日本旅客鉄道株式会社/四国旅客鉄道株式会社/九州旅客鉄道株式会社/日本貨物鉄道株式会社/鉄道情報システム株式会社/公益財団法人鉄道総合技術研究所/公益社団法人日本観光振興協会/全国知事会/全国市長会/全国町村会 |
ポスターなど |
![]() 交通総合文化展2023作品募集ポスター(PDF:340KB) ![]() ![]() 新日本観光写真募集ポスター(PDF:353KB) ![]() ![]() 交通総合文化展2023発表展ポスター(PDF:539KB) ![]() |