東京藝術大学 名誉教授
日展理事長
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パブリックアートの振興と、そのための人材育成を目的に、将来が嘱望される日本と海外の美術・芸術系の学部を有する大学の学生に奨学金を給付しています。現在、国内13校、海外7カ国12校の計25校が対象で、海外はアジア、米国、欧州にわたっています。奨学金は年間30万円。過去44年間で国内外あわせて延べ868人に対し、総額2億円以上の奨学金を給付しています。
パブリックアートの振興・普及を進めてきた当協会は1980年、これからのパブリックアートを担っていく若手芸術家を育てていこうと、奨学金制度「瀧冨士美術賞」を創設しました。91年には対象を国外の美術・芸術系の学部を有する大学にも広げ、「国際瀧冨士美術賞」と改称しました。現在の参加校は国内13校、海外7カ国12校となります。2023年までの44年間に計868人の学生が奨学金を受けました。過去の受賞者には芸術家や指導者として活躍されている方もおり、その中には青木野枝(1期)、奈良美智(5期)、ヤノベケンジ(9期)、小谷元彦(15期)の各氏もおられます。
受賞者 総数 | 868名 (44期 22名) |
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給付総額 | 2億5310万円 (44期 6,300,000円) |
対象校 |
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2023年10月現在
グランプリ・優秀賞 | 笠原 莉花子 | 東京藝術大学(日本) |
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国際グランプリ・優秀賞 | ジェニー(ジニン) チェン | アートセンターカレッジオブデザイン (アメリカ) |
優秀賞 | 今井 涼 | 愛知県立芸術大学(日本) |
仲井 聖梨花 | 沖縄県立芸術大学(日本) | |
能條 玲衣 | 金沢美術工芸大学(日本) | |
山之内 厳駿 | 京都市立芸術大学(日本) | |
白簱 花呼 | 京都芸術大学(日本) | |
松岡 美穂 | 女子美術大学(日本) | |
藤田 野々 | 多摩美術大学(日本) | |
井口 美尚 | 東京造形大学(日本) | |
石黒 光 | 東北芸術工科大学(日本) | |
野村 日向 | 日本大学(日本) | |
齋藤 夏海 | 広島市立大学(日本) | |
何 梓羽 | 武蔵野美術大学(日本) | |
キム ウィジン | ソウル大学校(韓国) | |
ジャン ジャオジュ | 清華大学美術学院(中国) | |
イマン セングプタ | ラサール芸術大学(シンガポール) | |
エリーゼ グエン クオック | パリ国立高等美術学校(フランス) | |
リヴィア ラウフ | ベルリン芸術大学(ドイツ) | |
特別賞 | 野村 俊介 | 東京藝術大学(日本) |
ホ スジョン | 梨花女子大学校(韓国) | |
アリー スル | シュトゥットガルト公立美術アカデミー(ドイツ) |
※グランプリは、優秀賞受賞者の中から選ばれます。
第44期 国際瀧冨士美術賞の審査は、7月19日の第一次審査を経て、9月13日に本審査会が行われました。本審査の結果、日本からは優秀賞13名、特別賞1名が決まり、海外は韓国、中国、シンガポール、フランス、ドイツ、アメリカの6カ国から、優秀賞に6名、特別賞に2名が選ばれました。また、優秀賞の中で特に優れた授賞者にグランプリ(東京藝術大学・笠原莉花子さん)、国際グランプリ(アートセンターカレッジオブデザイン・ジェニー(ジニン)チェンさん)を授与しました。
11月15日、第44期国際瀧冨士美術賞の授賞式が東京都港区の明治記念館で開かれました。今年は国内の受賞学生と指導教員、そしてコロナ禍前の2019年以来4年ぶりに海外の大学からも学生と教員を一部お招きしました。授賞式では、当協会滝久雄理事長から壇上で受賞者一人ひとりに賞状と奨学金が手渡され、大きな拍手を浴びました。式には審査員の宮田亮平先生、日比野克彦先生がかけつけられ、学生たちにエールを送りました。懇親会は審査員の湯澤幸子先生のあいさつから始まり、歓談中には前日のパブリックアート工房見学の様子などをスクリーンで紹介しました。また、受賞者が自分たちの入選作品の映像を前に制作のコンセプトや将来の豊富を語り、最後は審査員の大津英敏先生のあいさつで会を締めくくりました。
授賞式前日にクレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市)で行われた見学会では、ステンドグラスや陶板レリーフなどのパブリックアート作品の制作過程を現物に触れながら学びました。午前中はパブリックアートに関するレクチャーを受け午後からはステンドグラスと陶板レリーフの制作現場を見学、また同工房で陶作品の制作に励む工房研修生のアリサ ニコラエヴァさんと交流も行われました。その後工房に隣接している多目的施設「クレアーレアート館」に移動し、陶板とガラスのピースを使ったワークショップに取り組みました。A5サイズほどのプレート上で色とりどりのガラスや陶板のピースを組み合わせ、1時間後にはアートワークが完成。作品は翌日の懇親会会場に飾られました。
野口 俊介
のぐち しゅんすけ
画家
■募集人数 | 20名程度 ※審査員が厳正審査の上決定します。 |
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■資格 | 当協会が指定した美術・芸術系の学部を有する大学第4学年在籍(大学院・通信教育過程を除く)で、主に絵画・彫刻・デザイン・建築・現代美術(映像表現も含む)のいずれかの分野を専攻し、当協会の活動およびパブリックアートに関心がある者。 |
■副賞 | 奨学金30万円を一括給費(銀行振込) |
「第45期 募集要項」PDFダウンロード(PDF: 1.9MB) 応募内容についてよくあるご質問(PDF: 677KB) キャプションラベルPDFダウンロード(PDF: 30KB)