大阪モノレール 大阪空港駅「生命の旅」
せいめいのたび
ステンドグラス

大阪府知事
吉村洋文
　この度、公益財団法人日本交通文化協会の御協力により、大阪モノレール大阪空港駅に、大阪府ご出身で、現代美術作家としてご活躍されているヤノベケンジ先生の原画・監修によるステンドグラス「生命の旅」が設置されることとなりました。
　ヤノベ先生をはじめ、本作品の制作・設置に御尽力いただきました関係者の皆様に対し、心から感謝を申し上げます。
　作品を設置する大阪空港駅は関西の玄関口である大阪国際空港に隣接する駅で、旅の起点となる場所のひとつです。本作品は人々や若者の旅を見守る「旅の守り神」として制作された巨大な猫のSHIP’S CATを中央に、ヤノベ先生がこれまでに生み出した守り神や守護獣などが描かれ、人々の旅を見守っている作品となっています。
　本府では、2025年大阪・関西万博の成功、そして、そのレガシーをしっかりと引き継いで、将来にわたって成長する大阪の土台づくりを進めています。
　「創作の原点は、幼少期の遊び場であった1970年の大阪万博会場跡地」と語るヤノベ先生の作品が、今回の万博のレガシーとなり、地域の活性化や賑わいをもたらす新たなシンボルとして親しまれるとともに、国内外からの来訪者を温かく出迎え、人々を魅了し続けることを心より願っております。

公益財団法人日本交通文化協会 理事長
滝久雄
　この度、ヤノベケンジ先生のステンドグラス作品「生命の旅」が大阪モノレール大阪空港駅に設置されることになりました。心よりお慶び申し上げます。
　私は44年前、美大生を対象に国際瀧冨士美術賞を創設致しました。先生はこの美術賞第9期（1988年）の受賞者で、パブリックアート作家育成という賞の目的に違わず、パブリックアート作家として活躍されてきました。その意味で、先生が私どもの作品の原画をお引き受け下さったことは何重にも嬉しいです。
　本作品は、これまで先生が制作されてきたキャラクター勢揃いの趣があります。「旅の守り神」である猫のSHIP’S CATを中心に、サン・シスター、ジャイアント・トらやん、サン・チャイルド…。これらキャラクターが、ステンドグラスとのコラボレーションで新たな息吹を与えられ、躍動しているように感じます。2025年の大阪・関西万博に向けて記念の作品となるでしょう。
　私は人が行き交う場所を心豊かな空間にしたいと長年、駅、空港、学校、公園等の公共空間にアートを設置してきまして、これが558作品目となります。一般財団法人日本宝くじ協会様、多くの人の目に触れる格好の場所をご提供いただいた大阪モノレール株式会社様など、お力添えいただいた皆様に深く感謝申し上げ、この作品が人々の安全を見守ると共に、生命体・地球号の旅の守り神として、末永く愛されることを願っております。