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東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅「Our New World (Toranomon)」
あわー にゅー わーるど(とらのもん)
ステンドグラス

ステンドグラス「Our New World (Toranomon)」 原画・制作監修:清川あさみ
東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 地下2階 改札内コンコース 2023年7月完成 協賛:森ビル株式会社、公益財団法人メトロ文化財団 原画を見る

制作風景

作家より

清川あさみアーティスト 都市とは、そこを行き交う人々の記憶が堆積することで立ち上がります。本作では、私が訪れた世界中の都市の風景を集めることで、誰も見たことのない新しい都市のイメージをつくりました。

 各都市の風景にはさまざまな形状のガラスや色のレイヤーが重ねられ、固有の視覚効果が加えられています。変換された無数のイメージ群からは、それぞれの都市の歴史や文化の多様性とその重なりが浮かび上がってきます。

 私たちは無数の場所と時間をコラージュした都市のイメージから、今の自分をかたちづくる過去の記憶を再発見することでしょう。そしてそれは同時に、明日への想像を刺激する触媒でもあるはずです。

 多様なきらめきを湛えたガラスたちは、虎ノ門に集う人々の生活を彩り、明日への希望とエネルギーを増幅します。過去から未来までが織り込まれた、どこにもない都市。この懐かしくも新しい都市の風景が、虎ノ門という情報の拠点をより一層、輝かせることを祈って。

制作ノート

本作品は清川氏が2カ月かけて原画の段階からアイデアを出しながら監修し、鉛桟(さん)を使わず、「視覚的に動きを感じる新しいステンドグラスの在り方」について試作を重ね、静岡県熱海市のクレアーレ熱海ゆがわら工房(以下クレアーレ)の7人のステンドグラス職人が約8カ月かけて製作しました。縦約2.7メートル、横約6.0メートルの大きさで、ガラスは全243種類、3,351ピースを使用しています。
また、ステンドグラスの上に見る角度によって見え方が変わるレンチキュラー効果の高いレンズの型ガラスを重ねることで、立体感や動きを出しています。
なお、こうした複層型のステンドグラス作品はクレアーレ初、また面積あたり使用したガラスのピース数も、クレアーレがこれまで手掛けた作品の中で過去最多となっています。

作品によせて

森ビル株式会社 代表取締役社長
辻慎吾
 東京メトロ日比谷線新駅「虎ノ門ヒルズ駅」は、鉄道事業と周辺再開発事業との一体開発という、非常に高度で困難な挑戦によって実現しました。この「駅まち一体開発」は、今後の都市再生モデルの一つとなるものと思います。
 今回、虎ノ門ヒルズエリアの4棟目の超高層タワー「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の竣工により、駅と街が直結し、地下鉄駅としては画期的な大空間の駅前広場が人々をお迎えします。虎ノ門ヒルズ駅は世界の人々を迎える玄関口として、都心の新たな交通結節点として、虎ノ門の新たな顔となり、東京の未来を拓く役割を果たすものと思います。
 私どもも、虎ノ門ヒルズエリアにステーションタワーが加わることにより、このエリアの「国際新都心・グローバルビジネスセンター」としての機能をさらに高め、東京の国際競争力強化に貢献してまいりたいと思っております。
 こうした中で、虎ノ門ヒルズ駅に、世界の都市のイメージを重ね合わせ、誰も見たことのない都市の世界観をステンドグラスで創り上げたアート作品『Our New World(Toranomon)』設置されましたことを、大変嬉しく思います。作家の清川あさみ先生をはじめ、関係者の皆様のご尽力に心より感謝いたします。
 森ビルは、アートや文化を街づくりに欠かせない重要な要素と捉えております。これまでもさまざまなヒルズの中にコンサートホールや美術館などを組み入れ、街の随所にパブリックアートを設置してまいりました。そうした経緯から、今回のアートの設置にも深く共感し、協賛させていただいた次第です。この街に集い、この駅を行き交う国内外の人々に、アートのエネルギーや刺激を感じていただければと願っております。

公益財団法人メトロ文化財団 代表理事 会長
奥義光
 このたびは、2020年に新駅として日比谷線に開業した虎ノ門ヒルズ駅に、素晴らしいパブリックアートの設置をしていただきまして誠にありがとうございました。
 また、お声掛けいただきました東京メトロ様、アートの制作・設置をしていただきました清川あさみ先生、株式会社NKBクレアーレ熱海ゆがわら工房様に厚く御礼申し上げます。
 公益財団法人メトロ文化財団は、1956年に設立され、地下鉄博物館の運営のほか各種コンサートの開催や美術作品の展示など、芸術の振興や交通文化の発展に寄与する事業を行っておりますが、日常生活の中で質の高い芸術作品に触れられるようにすることは大変有意義なことであると考えます。
 そして、その重要な事業のひとつとして、ゆとりと潤いのある文化的空間の創造に大きく寄与するパブリックアートを、代表的なパブリックスペースである鉄道駅に平成19年より段階的に設置しております。
 これまでに副都心線西早稲田駅・北参道駅、有楽町線豊洲駅、銀座線上野駅・末広町駅・青山一丁目駅・渋谷駅の7駅に設置しており、今回の日比谷線虎ノ門ヒルズ駅が8駅目となります。
 今回のパブリックアート『Our New World(Toranomon)』は、斬新なデザインで常に高い注目を集めておられる清川あさみ先生が、これまでに訪れた世界中の都市の風景を集め、誰も見たことのない新しい都市をイメージされた作品です。
 この素晴らしい作品を、森ビル株式会社様との協賛で設置することができましたことを大変嬉しく存じます。
 本作品が、虎ノ門ヒルズ駅の顔として、駅をご利用される多くのお客様に末永く愛され、親しんでいただけることを願っております。

東京地下鉄株式会社 代表取締役社長
山村明義
 このたび、森ビル株式会社様のご協賛により、虎ノ門ヒルズ駅改札内に、写真に糸で刺繍を施す独特の作品で知られる清川あさみ先生の原画によるステンドグラス『Our New World(Toranomon)』を設置いたしました。何層にも重なったこれまでにない視覚効果を楽しめる新しいステンドグラスです。
 清川あさみ先生をはじめ、ステンドグラスの製作・設置にご尽力いただきました関係の皆様に、心から感謝申し上げます。
 「虎ノ門ヒルズ駅」の整備は、周辺まちづくりを一体的に進めるため、UR都市機構が事業主体として事業整備、東京メトロが駅に隣接する虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合の協力を得ながら、新駅の整備を進めてまいりました。このたび、虎ノ門ヒルズステーションタワー内に誕生する地下鉄駅前広場とつながることで、駅の東西や地上と地下をスムーズに行き来することが出来るようになります。駅を中心とした多様な交流や新たな賑わいを生み出し、交通結節点としての機能を果たしながら、まちの進化と人々のより豊かな生活の実現に貢献していきます。
 当社はまた、前身の営団地下鉄の時代からゆとりと潤いのある文化的空間の創造のために、駅空間へのアート導入にも取り組んで参りました。そして現在も、駅の新設やリニューアルに合わせてパブリックアートの設置を推進しております。
 森ビル株式会社様は、アートを通じた芸術文化の振興にも積極的に取り組まれており、今回の独創的なステンドグラスによるパブリックアート作品の設置にご協賛いただきましたことに深く感謝申し上げます。そしてこの作品が「結」をテーマにした当駅の新たなシンボルとして、多くの皆様に末永く愛されることを願っております。

公益財団法人日本交通文化協会 理事長
滝久雄
 東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅に、清川あさみ先生の原画・監修によるステンドグラス作品『Our New World(Toranomon)』が完成しました。清川先生に厚くお礼を申し上げると共に、この斬新で素晴らしい作品は、新装なった近代的な虎ノ門ヒルズ駅の雰囲気と見事にマッチしています。
 清川先生によりますと、これまで訪れた世界の都市の風景を集めることで、誰も見たことのない新しい都市のイメージを原画に込められたとのことです。確かに都会の揺らぎや喧噪や移ろいが、具象とも抽象ともつかない独特のタッチで表現されています。
 この原画を拝見した時、このイメージをどのようにステンドグラスで再現するのだろう、と思いましたが、「クレアーレ熱海ゆがわら工房」はこれまでにない技法を駆使しました。従来はステンドグラスのピースを鉛桟(さん)で組み、ハンダ付けして固定していました。今回は透明なクリアガラスの上にステンドグラスのガラスピースを接着剤で固定し、その上から型ガラスを重ねました。使用したステンドグラスのガラスピースは3351個に上り、面積当たりで工房としては過去最高の数となりました。
 この複層構造によって、光の複雑な屈折が生み出され、見る角度によって見え方が変る視覚効果が生み出されました。人々は歩きながら、作品の絵や色彩や光がさまざまに変化する様を目にすることになります。ここに都会の揺らぎと移ろいが見事に再現されています。
 私は1972年から「人の行き交う公共空間を居心地のいい場所に」と、全国にパブリックアートを設置してきて、今回で557作品目となります。多くの人の目に触れる場所をご提供いただいた東京メトロ様、ご協賛いただいた森ビル株式会社様、またご協力いただいた多くの関係者の皆様に深く感謝しております。この作品が駅のランドマークとして、末永く人々に愛されることを願っております

作品データ

原画・制作監修清川あさみ 企画日本交通文化協会
場所東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 地下2階 改札内コンコース マップ 製作クレアーレ熱海ゆがわら工房
設置時期2023年 7月 協賛森ビル株式会社公益財団法人メトロ文化財団
種類ステンドグラス ニュース東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅に大型ステンドグラス作品を設置
サイズ縦2.7m × 横6.0m
キーワード虎ノ門ヒルズ、レンチキュラー効果、見る角度によって見え方が変わる、歴史や文化の多様性、重なり、複層型ステンドグラス

作品データ

原画・制作監修清川あさみ
場所東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅 地下2階 改札内コンコース マップ
設置時期2023年7月
種類ステンドグラス
サイズ縦2.7m × 横6.0m
キーワード虎ノ門ヒルズ、レンチキュラー効果、見る角度によって見え方が変わる、歴史や文化の多様性、重なり、複層型ステンドグラス
企画日本交通文化協会
製作クレアーレ熱海ゆがわら工房
協賛森ビル株式会社公益財団法人メトロ文化財団
ニュース東京メトロ日比谷線 虎ノ門ヒルズ駅に大型ステンドグラス作品を設置

マップ

詳細マップ

この付近のパブリックアート

陶板レリーフ
2010年 10月22日
東急キャピトルタワー
「泡沫 utakata」
(954m)
MAP >

ステンドグラス
1976年 10月1日
JR東日本 新橋駅
「くじゃく窓」
(971m)
MAP >

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