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作品紹介
みんな友だち
ステンドグラス「みんな友だち」 原画・監修:野見山暁治
東京メトロ銀座線青山一丁目駅 渋谷方面改札付近 2020年10月16日完成 原画を見る
野見山暁治洋画家みんな急ぎ足になる。
地下を歩いているうちに、地上の距離感が薄らいでくる。
どうも宙を掻き分けて進んでいる感じだな。
いくらか、迷路を辿っているような不安さも漂う。
併せて、人々の流れに身を任せている浮遊者の気楽さも。
このステンド・グラスの緑色の光りと風を、
ほんの僅かでも、みんなに注いでもらえないか。
<銘板に寄せられたメッセージ>
この草原のように
それぞれ小さく滴る命の広がり
いつも風が舞っている
みんな手をとりあって歩こう
地下道は、いわゆる道ではない。それは通路。道は景色のまっただ中を分断し、景色の中に消える。今まで私が手掛けた地下道の壁には、通行人のさまざまな動きを想定して、ステンド・グラスを作ってきた。いささかでも活力を興されればと、かなり鮮やかな色彩にした。単色の壁面にした場合、通行人相互の振れ合いが、より鮮明になるのか、ただ空間としての通路の壁でしかないのか、初めての試みです。(野見山暁治)
公益財団法人 メトロ文化財団 代表理事 会長
安富 正文
このたびは、青山一丁目駅のリニューアルに伴い、素晴らしいパブリックアートの設置をしていただきまして誠にありがとうございました。お声掛けいただきました東京メトロ様、アートの制作・設置をしていただきました野見山暁治先生、株式会社 NKBクレアーレ熱海ゆがわら工房様に厚く御礼申し上げます。
公益財団法人メトロ文化財団は、地下鉄博物館の運営のほかメトロコンサートの開催やメトロ文化展の開催など、芸術の振興や交通文化の発展に寄与する事業を行っております。パブリックアートの設置もその一環としまして、これまでに副都心線西早稲田駅、北参道駅及び有楽町線豊洲駅に設置しており、今回の銀座線リューアルに伴い2017年に設置された上野駅、末広町駅に続き青山一丁目駅が6駅目の作品となります。
当駅のパブリックアート「みんな友だち」は、99歳の今も現役で活躍し、日本を代表する洋画家であり文化勲章受章者でもある野見山暁治先生が制作された原画によるステンドグラスで、先生ご自身も製作に携わり、ガラスに直接筆を揮われたとお聞きしております。このような素晴らしい作品を三菱地所株式会社様との協賛で設置することができましたことを大変嬉しく思っております。
この作品が、青山一丁目駅の顔として、駅をご利用されるお客様に末永く愛され、親しんでいただけることを願っております。
東京地下鉄株式会社 代表取締役社長
山村 明義
このたび、三菱地所株式会社様、公益財団法人メトロ文化財団の協賛により、リニューアルした銀座線青山一丁目駅渋谷方面改札付近に、日本を代表する洋画家の野見山暁治先生に制作いただいた原画によるステンドグラス「みんな友だち」を設置いたしました。野見山暁治先生をはじめ、ステンドグラスの製作・設置にご尽力いただきました関係の皆様に、心から感謝申し上げます。
東京メトロでは、「伝統×先端の融合」の路線コンセプトのもと、駅の改装、新型車両の導入、ホームドア設置など、銀座線リニューアルの様々な施策を進めております。1927(昭和2)年12月30日に東洋初の地下鉄として浅草駅~上野駅間が開通してから、90周年を迎えた2017年に下町エリア(浅草~神田)のリニューアルを終え、この度、商業エリア(日本橋、京橋)、銀座エリア(銀座)、トレンドエリア(青山一丁目、外苑前)の5 駅が完成しました。
また、当社は前身の営団地下鉄の時代からゆとりと潤いのある文化的空間の創造のために、駅空間へのアート導入にも取り組んで参りました。「優雅な街並み」をテーマにリニューアルした青山一丁目駅に、99歳を超えてなお、新境地を求め制作し続ける野見山暁治先生の素晴らしいパブリックアートが設置されましたことを大変嬉しく思っております。
青山一丁目駅の新しいシンボルとなる作品の設置にご協賛いただきました三菱地所株式会社様と公益財団法人メトロ文化財団に深く感謝申し上げますとともに、多くの皆様に末永く愛されることを願っております。
公益財団法人日本交通文化協会 理事長
滝久雄
このたび野見山暁治先生の原画を基にしたステンドグラス作品「みんな友だち」が東京メトロ銀座線「青山一丁目駅」に完成しました。心からお喜び申し上げます。
野見山先生の原画を拝見した時、その勢い、緊張、躍動感と、若々しい精神が漲っているのに感銘を受けました。先生は今年12月で100歳になられますが、2、3年前まで毎年、アトリエのある福岡県・糸島で素潜りをしておられたと聞いています。それもあってか、原画が海の中で揺れる海藻のようにも見え、野見山先生もこうした景色を海の中で見てこられたのではないかと思いました。この素晴らしい原画が、ステンドグラスと組み合わさることで、新たな息吹を得たと感じています。
企画段階で先生には設置場所を見ていただきましたが、壁面の湾曲に沿った形にしたいとご提案されました。そのようなステンドグラス作品を造るのは「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市泉)にとっても初めてのことでした。先生には絵付けと監修のために工房にも足を運んでいただきました。杖をつかれている先生も、絵筆を持つと腰は伸び、あたりを払う緊張感があったとスタッフから聞きました。先生と工房のコラボレーションは8作品目となりますが、この作品は先生の100歳記念にふさわしい新しい地平を切り開いたものになったと確信します。
私は50年近くにわたり、駅や空港、学校などの公共空間にアートを設置してきました。544作品目となる今回の作品では、東京地下鉄株式会社様、三菱地所株式会社様、公益財団法人メトロ文化財団様など関係者の皆様に大変お世話になりました。深く感謝申し上げます。ここを行きかう人々がステンドグラスから注がれる緑と水色の光にふと目を止める、そのような作品として愛されることを祈っております。
原画・監修 | 野見山暁治 | 企画 | 東京地下鉄株式会社、日本交通文化協会 |
---|---|---|---|
場所 | 東京メトロ銀座線青山一丁目駅 渋谷方面改札付近 マップ | 製作 | クレアーレ熱海ゆがわら工房 |
設置時期 | 2020年 10月16日 | 協賛 | 三菱地所株式会社、公益財団法人メトロ文化財団 |
種類 | ステンドグラス | ニュース | 東京メトロ銀座線青山一丁目駅にパブリックアート 洋画界の巨匠 野見山 暁治氏が原画・監修 |
サイズ | たて3.0m×よこ5.4m | ||
キーワード |
原画・監修 | 野見山暁治 |
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場所 | 東京メトロ銀座線青山一丁目駅 渋谷方面改札付近 マップ |
設置時期 | 2020年10月16日 |
種類 | ステンドグラス |
サイズ | たて3.0m×よこ5.4m |
キーワード | |
企画 | 東京地下鉄株式会社、日本交通文化協会 |
製作 | クレアーレ熱海ゆがわら工房 |
協賛 | 三菱地所株式会社、公益財団法人メトロ文化財団 |
ニュース | 東京メトロ銀座線青山一丁目駅にパブリックアート 洋画界の巨匠 野見山 暁治氏が原画・監修 |
ステンドグラス
2020年 10月16日
東京メトロ銀座線外苑前駅
「躍動の杜」 (620m)
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ステンドグラス
2008年 4月
パサージュ青山
「(無題)」 (838m)
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