TOP パブリックアート事業 作品紹介 希望
ステンドグラス「希望」 原画・監修:ルイ・フランセン
裁判所合同庁舎/東京家庭・簡易裁判所 エントランスホール 1994年7月完成
厳格なイメージがある施設の受付空間において、桜と朝顔という誰にも馴染みのあるモチーフが現代的に、上品に、分かりやすく表現された作品。題材と表現の親しみやすさから目にすると無意識に心が落ち着く作品であり、ともすると堅苦しく思われがちな施設と人々とを結びつける役割をしている。
桜=「純潔」「精神美」、朝顔=「愛情のきずな、固い約束」というそれぞれの花言葉もこの場に相応しいものである。
ガラスを透過する光は自然光ではなく、バックライト(蛍光灯)であることを考慮して選ばれたガラスは、ストリーキー・アンティーク・グラスをはじめとする、ガラス自体に景色がある深い味わいのものが多く、花々そのものが活き活きと存在しているようである。
ルイ・フランセンによると、この作品のモチーフである『花』はとても<日本的>である。「ヨーロッパでは人物や抽象化された自然が多く、花そのものはあまり使われない。ヨーロッパのステンドグラスは元々聖書や、歴史を主題に人間が描れていた。17世紀の偶像崇拝非難により多くのステンドグラスが破壊され、その後、人間以外のものが描かれるようになったが、主題として景色が描かれることはなかった。のちにガレやティファニーが植物を題材にして作品を作っているが、みな東洋の影響を受けたものである。」ということだ。
ステンドグラス
2011年 1月
株式会社ぐるなび
「スコース/STAIRS」 (567m)
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ステンドグラス
2011年 1月
株式会社ぐるなび
「オックスフォード」 (571m)
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