TOP パブリックアート事業 作品紹介 宇宙
ステンドグラス「宇宙」 原画・監修:ルイ・フランセン
東奥義塾高等学校 チャペル内 1987年10月完成 原画を見る
教会におけるステンドグラスは、建築・構造的に大きな開口部が持てなかった中世・ヨーロッパの薄暗い教会内部で、文字の読めない人々をはじめ多くの人々に、視覚的に聖書の教えを説くために窓に飾られ、教会建築と共に発達した芸術であった。その後、建築技術の発達によって天井は高く壁は薄くなり、大きな窓が可能になると、彩色の施されたステンドグラスが大規模に用いられ、荘厳な光があふれる教会堂は教会のシンボルとなっていった。
ルイ・フランセン曰く、「現代の教会において、ステンドグラスは説明的である必要性が解かれ、また、ガラスの色数も中世とは比べものにならないほど多くあるので、ここには精神的に美しいと感じるステンドグラスを作りたかった。」朝の礼拝の時間には朝日が本作品を通して礼拝堂に差し込み、そして、時間と共にガラスの表情を変化させている。ガラスを区切る鉛線はその機能・構造的な役割だけでなく、デザインの要素として大切に扱われ、荘厳な空気を醸し出している。
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