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横浜新都市ビル「希望 ― 希望を求める若者たち」
きぼう きぼうをもとめるわかものたち
アルミキャスト

アルミキャスト「希望 ― 希望を求める若者たち」 原画・監修:國領經郎
横浜新都市ビル地下2階 地下広場連絡通路上部壁面 1985年9月完成

制作風景

作家より

國領經郎洋画家 東口というのは西口とちがって太陽が昇ってくるイメージがあって、それは同時に21世紀への街づくりに重複してきます。本作品を手がけるにあたって、太陽を中心に構成したいという考えは最初からありました。
 未来の街づくりの主役はなんといっても若者ですし、若者の群像というのは、わたくし自身が長年取り組んでいるテーマでもありますので、時間が経っても古くならないよう気づかいながら構成したつもりです。
 さらに、横浜の地域性からいえば、やはり海は永遠のものですし、人間はもちろんあらゆる生命が海によって支えられていることを考えれば、今回のモチーフに欠かせないものです。
 わたくしがもっとも注意したのは、各モチーフの選定より、むしろ全体の構図です。壁画のためのスペースがアーチ型になっていますから、全体の構図を錘体になるよう工夫しました。人物はすべて画面からはみでた上のある1点で焦点が結ばれている。その結果、絵の群像と、この壁画の下を歩く、あるいは作品を見上げるであろう実際の群像とは、空間的に同化する。いわば、壁画を見る人が、描かれている群像と一体化するというわけです。そのためにあえて錘体を用いたわけですが、この意図はじゅうぶんに成功したと思っています。

作品によせて

美術評論家
弦田平八郎
 太陽と海、それはすべての生命を支える根源のもの、その強い陽光のもと、浜辺の広大な空間のなかに沢山の若者が集い、よりそい、向い合い、手をとりあって若さを謳歌しているのがこのレリーフである。躍動的であり健やかであり、賑やかでもあり静かでもある。賑やかな群のなかに身をおきながらも、ふっとひとりで、もの思いにとらわれる孤独な憂愁の影も捉えている。
 作者は長年、若者の群像に取り組んできたひとだけに、希望をもち、理想にあこがれ、力をたくわえ、エネルギーを燃やし、ときに孤愁をみせる現代の若者の姿を、中心部が2メートル、ヨコが14.5メートルある半円形の大壁面に、実に見事に捉えている。
 そしてこの見事な表現をたくましく支えているのが、構図の巧みさであるといってよい。
 連絡通路上部の壁面上の各人物のそれぞれの姿は、若者が自由の心を抱くように壁面からはみ出た上部の一点の焦点に結ばれ、その焦点は、連絡通路を歩きながらこの壁面をみあげるひとたちの視点と一致するようになっている。つまり、すべてが一体となって若々しいということである。
 この壁面が平面の絵画ではなく、浮彫り彫刻として制作されていることも、普通のブロンズでもない、肌合いが美しく光る独特の艶のあるアルミ鋳造でできていることも特徴となっている。

作品データ

原画・監修國領經郎 企画日本交通文化協会、横浜新都市センター株式会社、株式会社 横浜スカイビル
場所横浜新都市ビル地下2階 地下広場連絡通路上部壁面 マップ 製作クレアーレ熱海ゆがわら工房
設置時期1985年 9月 ニュース
種類アルミキャスト
サイズ縦2.0m(中央)× 横14.5m
キーワード太陽、若者、海

作品データ

原画・監修國領經郎
場所横浜新都市ビル地下2階 地下広場連絡通路上部壁面 マップ
設置時期1985年9月
種類アルミキャスト
サイズ縦2.0m(中央)× 横14.5m
キーワード太陽、若者、海
企画日本交通文化協会、横浜新都市センター株式会社、株式会社 横浜スカイビル
製作クレアーレ熱海ゆがわら工房
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マップ

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