東京科学大学+東京藝術大学 共同主催
特別協力・日本交通文化協会
5月26日(月)、包括連携協定を締結している東京科学大学と東京藝術大学の共同主催、当協会が特別協力したシンポジウム「科学と芸術 人類の未来」が、東京科学大学大岡山キャンパスのHisao &Hiroko Taki Plazaにて開催されました。
このシンポジウムは科学と芸術の双方の視点を活かした新たな表現と技術革新、次世代の創造的な人材育成を目的としています。


東京工業大学(現・東京科学大学)を卒業した日本交通文化協会の滝久雄理事長は「両校の本格的な連携がスタートしたこと、また新しい時代に向けたセラミック・アート科学の領域での研究が始まること、このふたつは大変うれしいことです」とあいさつしました(右)
シンポジウムは3部構成で、第1部は東京科学大学リベラルアーツ研究教育院の柳瀬博一教授によるガイダンス、第2部は東京科学大学元素戦略MDX研究センターの細野秀雄特命教授と元東京藝術大学理事・副学長(研究担当)の清水泰博名誉教授による基調講演。第3部では東京科学大学波多野睦子理事・副学長(研究・産学官連携担当)をモデレーターとして、東京科学大学の大竹尚登理事長・田中雄二郎学長、東京藝術大学の日比野克彦学長によるパネルディスカッションが行われました。


Hisao &Hiroko Taki Plazaにあるパブリックアート『ELEMENTS OF FUTURE』の原画・監修をした漫画家の大友克洋氏が柳瀬教授との対談VTRに出演(右)


清水名誉教授による基調講演「芸術と科学、アートシンキングで考えること」(右)


パネルディスカッション後には会場参加者との質疑応答が行われました(右)
また、今回のシンポジウムの併催企画として、大岡山キャンパスにある東京科学大学博物館(百年記念館)では特別展「板谷波山 多彩な技法と表現-新製マジョリカから葆光彩磁へー」を開催しています。
東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業し、東京高等工業学校(現・東京科学大学)窯業科に嘱託として在籍していた陶芸家・板谷波山の作品と制作の様子をうかがえる陶片などを展示。そのほかにも博物館のコレクションから、波山を慕って入学した河井寬次郎や濱田庄司の作品や、東京職工学校(現・東京科学大学)で日本初の窯業学を開講したゴッドフリート・ワグネルの作品も展示しています。
会期は6月20日(金)まで、平日10:30~16:30の開館で入場無料です。

