ステンドグラス『生命の旅』原画のデザインをまとったラッピング列車
2025年3月から5年間運行予定


2024年に大阪モノレール大阪空港駅に設置された大型ステンドグラス『生命の旅』。ヤノベケンジ氏が描き下したステンドグラスの原画を大阪モノレールの車両にデザインしたラッピング列車「生命の旅号」が運航を開始しました。
運行開始日の3月17日には内覧会と出発式が大阪空港駅にて開催。1番ホームに「生命の旅号」が到着すると内覧会が行われ、それに続いて出発式が開催されました。


ラッピング電車は4両編成の車両全体をキャンバスに見立て、ヤノベ氏が生み出した守り神や守護獣が8組描かれています。作品のもつダイナミズムや躍動感、生命力をそのままに、車両のフォルムに沿って大胆に構成されています。
現在、日本各地にヤノベ氏の作品が展示されていますが、交通機関に作品が描かれているのは初めてだそうです。


ヤノベ氏は出発式で「1年前にステンドグラスを設置した後、作品に旅の守り神《SHIP’S CAT》のコンセプトがあるので作品自体が動く機能をもつのが望ましいと思い、ラッピング列車のアイデアを冗談くらいの思いで口にしたんです。生活の中で重要な交通網であるモノレールに自分の作品がデザインされて走っているのは非現実的に思えるけど、実現したことに感動しています」とあいさつし、「アート作品が現実の世界に飛び込み、美術館とかでない交通網の中で表現できるというのは、文化の広がる可能性にも一石を投じている存在だと感じています。また、太陽の塔を与えられた子どもだった僕が次の子どもたちの未来にも想像力を与えることができればという意味もあって、都市規模の博覧会、美術館、旅美術館みたいなものになればいいなとも思っています」とも期待を込めて話されました。


出発式で発車の号令をかけるヤノベ氏(右)
ラッピング列車「生命の旅号」は約5年間の運行を計画しています。運行情報については大阪モノレールのサイトでご確認ください。


パブリックアート作品紹介 大阪モノレール 大阪空港駅『生命の旅』
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