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TOP 矢印 ニュース: 洋画家・野見山暁治氏 自身初の陶板レリーフを制作・監修

『明日の空』
洋画家 野見山暁治氏原画・制作監修

 

 当協会は、2023 年 4 月福岡県飯塚市に開館した飯塚市総合体育館(以下、総合体育館)のエントランスホールに、洋画家の野見山暁治氏が初めて手掛けた陶板レリーフ作品を、2023 年 3 月に設置しました。

明日の空
明日の空
『明日の空』

 制作にあたり、飯塚市内の小学一年生に“自分の夢、飯塚市の好きなところ、自分の好きなスポーツ”をテーマにした絵を募集しました。1,098 枚の応募の中から選ばれた約 40 枚の作品からインスピレーションを得て、野見山氏が粘土で造形を制作しました。その造形をもとに、「クレアーレ熱海ゆがわら工房」の職人が約10か月かけて、拡大サイズの陶板レリーフを製作しました。これまで平面のキャンバスで表現をしてきた野見山氏にとって、立体の陶板レリーフの制作・監修は初めての試みです。

 作品は、総合体育館のエントランスホールの壁面 2.8m×7.8m のエリアに、約43 点の陶板レリーフを点在させて設置。スポーツを通じてだれもが多様な楽しみ方をできる施設として整備される総合体育館に、安らぎのある豊かな空間を創出することに成功しました。そのため、福岡県飯塚市出身の野見山氏と次代を担う飯塚市の小学生のコラボレーション作品として、多くの方に親しみや愛着を持っていただいています。

 なお、この作品は当協会が設置したパブリックアートの556作品目となります。

○題名
『明日の空』

○原画・監修
洋画家 野見山暁治氏

○設置場所
福岡県飯塚市総合体育館 エントランスホール

○協力
福岡県飯塚市内の小学生

○規模と仕様
縦2.8m × 横7.8m、陶板レリーフ

○製作
クレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市泉230-1)

○作家プロフィール

野見山 暁治

野見山 暁治(のみやま ぎょうじ)
洋画家

1920年 福岡県嘉穂郡穂波村(現・飯塚市)に生まれる
1943年 東京美術学校 (現・東京藝術大学)卒業、 応召
1952年 渡仏 (1964年まで)
1958年 第2回安井賞受賞
1972年 東京藝術大学教授に就任
1978年 「四百字のデッサン」 で日本エッセイスト ・ クラブ賞を受賞
1992年 第42回芸術選奨文部大臣賞受賞
1996年 毎日芸術賞受賞
2000年 文化功労者顕彰
2003年 東京国立近代美術館にて「野見山暁治展」開催
2011年 ブリヂストン美術館 (現・ アーティゾン美術館) にて「野見山暁治展」開催
2014年 文化勲章受章
現在、東京藝術大学名誉教授。

 なお、野見山先生におかれましては2023年6月22日心不全にて永眠いたしました。 ここに生前のご厚誼を深謝し謹んでお知らせ申し上げます。

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