留学生、学生、教職員等が共に学び交流する
国際交流拠点のシンボルに
約30か国・150名の留学生らが参加
12月15日、東京藝術大学(日比野克彦学長)上野キャンパス内にて当協会企画のパブリックアートが設置された国際交流棟「Hisao & Hiroko Taki Plaza(※)」(以下Taki Plaza)が完成し、完成記念式典が行われました。


Taki Plazaは留学生と学生、教職員等が共に学び、共に交流できる国際交流の拠点となります。展示や演奏、パフォーマンスなどの発表を行い、憩い、交流する活気のある施設を目指し、『共に藝える(うえる)』をコンセプトとしたパブリックアートが設置されました。
そのうちの一つ『留学生交流パブリックアート』は当協会が企画し、日比野克彦学長の総合ディレクションのもと、留学生および留学生OBとクレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市)がコラボレーションして制作、2年かけて完成させるパブリックアートです。留学生が制作した陶板レリーフを通して国際交流棟を訪れる人々との交流の礎になればと考えられました。
このプロジェクトの参加者は約30カ国約150名にわたり、お披露目の際には72個の陶板レリーフが展示されました。


30センチ四方の陶板デザインは留学生らからワークショップ、2D・3Dデータ提出のいずれかの方法で募集、クレアーレ熱海ゆがわら工房で陶板を製作しています。着脱可能な設置にしているので作品の入れ替えや配置替えも自由にでき、様々な状況に合わせ広がりのある展示が楽しめます。
なお、本作品は当協会553番目のパブリックアートとなります。
国際交流棟にはこのほかにも多くのパブリックアートが設置されています。
「地産地消パブリックアート」となる4階の茶室は、藝大キャンパス内の植物を材料とした和紙や台風で倒木した樹木が用いられ、欄間は学内公募により採用されたプランとなっています。
また、建物外壁は継続型アート「変化し続けるパブリックアート」として、様々な作品の実験の場として活用されます。竣工時には7組のグループが制作したパブリックアートが飾られました。


式典の中で、当協会滝久雄理事長は「東京藝術大学らしい、施設とアート一体型の国際交流棟です。世界共通のコミュニケーション言語であるアートを核に、日本の学生と留学生の交流がここから広がっていってほしいと願っております」とあいさつしました。


日本交通文化協会は、今後も文化・芸術に親しむ社会を目指し、パブリックアートの普及振興活動を推進してまいります。