学生向け国際交流拠点のシンボルに
大友克洋氏原画・監修、未来に向けて「つながる」メッセージを込める


12月12日、東京工業大学(益一哉学長)大岡山キャンパスの国際交流施設「Hisao & Hiroko Taki Plaza(※)」(以下Taki Plaza)の竣工記念式典にて、大型陶板壁画『ELEMENTS OF FUTURE』の除幕式が行われました。この壁画は、『AKIRA』などの漫画・映画で世界的に著名な大友克洋氏が原画・監修を務め、国際交流の拠点として学生主体の「つながる」場の実現をコンセプトとしたTaki Plazaにふさわしい、斬新で輝かしい未来に「つながる」メッセージを込めたパブリックアートとなっています。
Taki Plazaの玄関ホールに飾られた『ELEMENTS OF FUTURE』は、直径5メートルの円盤型の大型陶板壁画で、球状鉄骨構造の上に築かれた二層構造となっており、立体的かつ躍動感にあふれています。円盤の中心には、宇宙をイメージした曜変天目茶碗のような青い陶板がのぞいています。そこへ向かって渦を巻くように配された様々な要素がつながりあって吸い込まれていく様子が描かれ、混沌とした時代に生きる人々に向けた未来への希望が表現されています。


除幕式では、大友氏が「東工大のアーカイブに足を運び、これまでの研究を見せていただき、物が作られる過程や様々な素材を研究していることにヒントを得ました。5大要素に加え、人間、都市、建築、科学などの新しい要素が未来を作っていくのではないかと考えて作品をつくりました」とあいさつされました。




なお、本作品は、当協会の546作品目で、大友氏が当協会で原画・監修を務めたパブリックアートでは仙台空港の「金華童子風神雷神ヲ従エテ波濤ヲ越ユルノ図」に続き、2作品目となります。
日本交通文化協会は、パブリックアートを通じて芸術に慣れ親しむことで、芸術・文化においても尊敬される日本人のイメージづくりに貢献できると考えています。
(※)「Hisao & Hiroko Taki Plaza」のグランドオープンは、2021年春を予定しています。