佐渡出身、金工作家・宮田亮平氏が原画・監修・制作の
大型金属・陶板レリーフ
新潟港万代島ターミナルの3階待合室に設置
日本交通文化協会として543作品目となる本作品は、佐渡出身、東京藝術大学前学長で世界的な金工作家である宮田亮平氏が原画・監修を務め、金属で制作したイルカは同氏が自ら手がけています。そして陶板レリーフは、パブリックアート作品の創造拠点であるクレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡)の職人ら8名で製作しました。
作品は陶板に描かれた風情は古くからの伝統芸能の鬼太鼓や、観光客らに人気の名物のたらい舟、海運業の中心となった北前船、歴史的価値の高い佐渡金山、日本を象徴する鳥と称されるトキ、美しい自然風景など、佐渡の文化、歴史そして自然を最大限に表現しています。その佐渡を優雅に泳ぐイルカの群れ。「藝大受験のため佐渡汽船に乗り、佐渡島から新潟に向かうときに見たイルカの姿に魅かれたことが芸術家としての『原点』」と語る同氏が表現したイルカは、佐渡へ訪れた人々を温かく出迎え、旅立つ人々に元気や勇気を与える、まるで応援団かのように、佐渡の島、そして島とつながる人々を見守りながら泳ぎ続けています。そして作品の中央部には船室の窓を思わせる穴が開いており、佐渡の魅力がぎっしり詰まった風情の中に自身が溶け込んでいる姿を収めることができる温かみのある仕掛けも施されています。
同氏が本協会で原画、監修を務める作品は今回で16作品目、新潟県内では6作品目となります。
この金属・陶板レリーフ作品の設置は公益財団法人日本交通文化協会が企画し、一般財団法人日本宝くじ協会の社会貢献広報事業の助成を受け整備されたもので、日本交通文化協会から佐渡汽船株式会社に寄贈されました。