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TOP 矢印 ニュース: アストラムライン本通駅ステンドグラス「夕凪の街 桜の国」お披露目


平和の尊さを伝える、広島市中心部の新たなシンボル

漫画家・こうの史代先生の代表作、「夕凪の街 桜の国」が来訪者をおもてなし

アストラムライン本通駅のステンドグラス「夕凪の街 桜の国」
アストラムライン本通駅のステンドグラス「夕凪の街 桜の国」
アストラムライン本通駅の原爆ドーム・平和記念公園方面への西1出口に設置された「夕凪の街 桜の国」のステンドグラス

 広島高速交通 アストラムラインの本通駅に大きなステンドグラス作品がお目見えし、2月29日に除幕式行われました。これは漫画家のこうの史代先生の原画・監修のもと、先生の代表作のひとつ「夕凪の街 桜の国」をモチーフに、「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市泉)がステンドグラス作品にしたものです。
 この作品は、原爆の被害を受けた10年後の広島が舞台となっている「夕凪の街 桜の国」の主人公・平野皆実が桜の舞う中、原爆ドームを背景に靴を手に持って裸足で歩く姿が描かれています。温かいタッチと色使いが光に映え、平和の尊さを伝えたいという、こうの先生の思いが表現されています。

除幕の瞬間
除幕の瞬間
除幕の瞬間

 除幕式では、広島高速交通株式会社の竹内功代表取締役があいさつの中で「被爆75周年の年に設置することができた平和の尊さを伝えるこの作品を大切にしていきたいと思っております」と述べられました。
 作品が除幕された後には、当日は欠席されたこうの先生からのビデオメッセージが会場のモニターで流されました。メッセージの中で先生は「この作品は漫画人生の転機となった作品で、思い出深いこの場所に飾られたのは夢のようです。みなさんも「皆実」を友達のように思って毎日会いに来てくださいね」と語っておられました。
 式典の最後にはこうの先生と親交の深い京都精華大学の吉村和正副学長が「このステンドグラスが飾られることで、主人公が生きてきた世界を一人でも多くの人の記憶にとどめてもらう機会ができたのが何よりもうれしい。ぜひ、このステンドグラス、そして原作の持つ強いメッセージをご自身の目で確かめていただければと思います」と語られました

モニターに流れる、こうの史代先生のビデオレター
モニターに流れる、こうの史代先生のビデオレター
モニターに流れる、こうの史代先生のビデオレター
あいさつされる京都精華大学の吉村和正副学長
あいさつされる京都精華大学の吉村和正副学長
あいさつされる京都精華大学の吉村和正副学長

 このステンドグラス作品の設置は公益財団法人日本交通文化協会が企画し、一般財団法人日本宝くじ協会の社会貢献広報事業の助成を受け整備されたもので、日本交通文化協会から広島高速交通株式会社に寄贈されました。

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