内外22名の美大生が受賞、世界7カ国から参集
グランプリに京都造形芸術大学の北村孝祐さん
国際グランプリに仏・パリ国立高等美術学校のジョアンナ・ミラベルさん


11月12日、第40期国際瀧冨士美術賞の授賞式が東京港区の国際文化会館で開かれました。
午後5時から始まった授賞式では、主催者を代表して当協会の滝久雄理事長が「賞が創設されてこの40年間の受賞者は780人を超えました」「ぜひこの機会に学校や国籍を超えて互いに交流し、世界の息吹を自分の中に取り入れ、 創作活動に生かしていって欲しいと思います」とあいさつしました。


中:審査員で東京藝術大学第9代学長の宮田亮平先生
右:審査員で東京藝術大学美術学部長の日比野克彦先生
来賓を代表して東京藝術大学第9代学長の立場で出席した文化庁長官の宮田亮平先生が「すばらしい賞をおめでとう」と受賞者を激励。続いて受賞者が一人ずつ演壇に呼ばれ、滝理事長から賞状と目録を受け取りました。
今年は優秀賞に日本の美大生12名、海外の美大生7名が選ばれ、この中からグランプリは京都造形芸術大学の北村孝祐さん、国際グランプリはパリ国立高等美術学校のジョアンナ・ミラベルさんに授与されました。また優秀賞に次ぐ審査員特別賞には日本から2名、海外から1名が決まりました。
式の最後に、本賞の審査員で東京藝術大学美術学部長の日比野克彦先生があいさつの言葉を述べました。


右:国際グランプリ受賞の仏・パリ国立高等美術学校のジョアンナ・ミラベルさん
授賞式に引き続いて、懇親会が会場を移して開催されました。審査員で日本藝術院会員・洋画家の大津英敏先生の乾杯のあいさつから始まり、内外の受賞者や教員が交流、学生たちは教員から制作について参考になる多くのアドバイスを受けていました。また、学生一人ひとりが入選作の映像を前に制作のコンセプトや将来への抱負を語り、温かい拍手を浴びました。審査員で彫刻家の青木野枝先生が学生たちに励ましの言葉を送り、最後の締めの言葉では同じく審査員で日本美術家連盟理事・彫刻家の大成浩先生が受賞者に向けてエールの言葉を送りました。




右:ジョアンナ・ミラベルさんの指導教員、パリ国立高等美術学校のキャシー・アリュー人文科学部長
なお、授賞式の前日には内外の受賞者と指導教員が「クレアーレ熱海ゆがわら工房」(静岡県熱海市)を見学し、工房のスタッフから陶板とステンドグラスのパブリックアートがどのように作られるか説明を受けました。このあと一行は実際に陶板とステンドグラスを使ったワークショップで作品を造り、これは懇親会会場に飾られました。


右:陶板とガラスのピースでアートワークを造る