アニメとステンドグラスのコラボレーション
「子供歌舞伎」をテーマに地域の魅力と日本文化の発信に貢献します
3月22日、小松空港国際線旅客ビル2階出発ロビーで、ステンドグラス「蝶たちと戯れる大獅子」がお披露目されました。
高さ約3m、幅約7mの大型ステンドグラスは、小松市で毎年5月に開催される「お旅まつり」の「子供歌舞伎」をテーマに、石川県野々市市出身で日本を代表するアニメーション映画監督の米林宏昌氏が原画・監修を手がけました。
舞台に上る前に化粧を終えて手を振る少女と、お旅まつりで家々を巡る獅子舞を中心に、凛々しく真剣な表情で演じる子供たちや温かく応援する大人たちの姿が、日本海の波のうねりとともに生き生きと描かれています。
除幕式では、地元の魅力がたっぷり詰まっている作品を前に、スタジオジブリでも活躍していた米林監督は「故郷で自分の作品がこうしたステンドグラスになったことを誇りに思います。世代を超えてこの素敵なお祭りがずっと続くように。作品を通して小松の文化を知ってもらえたら」と感無量の様子でした。
現在、小松空港は台北と週2便、空路で結ばれており、台湾からの観光客も多く利用します。あいさつで石川県の谷本正憲知事は「この作品の少女の名前を『こまっちゃん』にしましょう。こまっちゃんを見に、さらに台湾から観光客が来てくれることを期待します」と語り、笑いを誘いました。
日本交通文化協会は「人の集まる公共空間を、心あたたまる楽しい場所に」をモットーに、全国各地にパブリックアート作品を設置しています。通算527作品目となる今回の作品は、一般財団法人日本宝くじ協会の「社会貢献広報事業」の一環で助成を受け、整備されました。