よみがえる大分県出身の画家・故福田平八郎氏の作品
大分空港に新たな魅力加わる




大分空港に大分県出身の画家・故福田平八郎氏の作品を基に造られた陶板レリーフがお目見えしました。
この陶板レリーフ「福田平八郎賛歌『青柿』響きあう色と形」は3月5日、大分空港ターミナル2階の出発ロビーに設置され、除幕式が行われました。
除幕式には二日市具正・大分県副知事、空港を管理する大分航空ターミナル株式会社の冨高松雄社長、陶板レリーフを企画・制作した公益財団法人日本交通文化協会の西川恵・常任理事兼事務局長、この企画に助成を行った一般財団法人・日本宝くじ協会の河野正一理事らが出席。京都に住む故福田画伯のお孫さんの福田敬子さんも駆けつけました。
二日市副知事は「大分空港に県出身の福田先生の陶板レリーフが設置されることは大変嬉しい。この作品を見に多くの人が空港を訪れてほしい」とあいさつしました。このあと除幕が行われ、縦2.75メートル、横9メートルの作品が現れると、出席者や周りを囲んでいた旅行者たちから大きな拍手が起きました。
パブリックアートの普及・振興を活動の一つにしている当協会にとって、これは522作品目となります。西川常任理事は「この作品が空港の顔となり、空港を訪れる人びとに、空港を、大分県を強く印象づけ、日本の文化芸術の高さを知ってもらう契機となれば大変嬉しい」と述べました。
この陶板レリーフは福田画伯の「青柿」と「漣(さざなみ)」の二つの作品を一つに合成したものです。最後にあいさつに立った孫の福田敬子さんは「最初にお話があった時は正直心配しました。しかし協会の方に一つ一つ疑問に答えていただき、心配は楽しみと期待に変わりました。こうして出来た陶板レリーフを見ると、二つの作品が見事に融合していて、焼物の温かさと色の鮮やかさが出ていて感動しました。深く感謝しています」と述べました。
大分航空ターミナルの冨高社長から当協会に感謝状が贈られましたが、同社長は「空港の魅力を高めるため昨年、足湯を設置しました。今回陶板レリーフが設置され、空港に新たな魅力が加わりました」と語りました。冨高社長はこの作品を紹介するパンフレットを1万部刷り、空港を訪れた人に配って、広くPRしていきたいと述べています。
なおこの陶板レリーフは政府の「Beyond 2020」に認証されました。