開業91年を迎えリニューアルした熱海駅前広場に設置
日本画家・平松礼二氏描く紅白梅が太陽の光の下で咲き競います


JR熱海駅の熱海駅前広場に設置されたステンドグラス作品の完成除幕式が11月25日朝、現地で行われました。このステンドグラスは公益財団法人 日本交通文化協会が企画したもので、日本画家の平松礼二先生に原画をお願いし、クレアーレ熱海ゆがわら工房(熱海市泉)が実際に製作しました。
除幕式にはステンドグラス制作にご協力いただいた多くの関係者が出席。齊藤栄・熱海市長が「平松先生の素晴らしい原画は市役所の1階を飾っていて、それがステンドグラス作品になったのをこれから見るのが楽しみです」とあいさつ。平松先生、齊藤市長、宮原智子・熱海駅長、当協会の滝久雄理事長らが紅白の綱を引くと、駅前広場前のひさし天井を覆っていた幕が払われ、大きな拍手とともに朝日に輝くステンドグラスが現れました。作品名は「花の郷」で、1000を超える紅白の梅が、デフォルメされた青い川面と金色の背景に中に浮かび上がりました。ご存知のように熱海は梅の名所です。
平松先生はあいさつで「ここを訪れた日本人、外国人の心の中にも、こういう美しい花が咲いてほしいという思いで作りました」と述べられました。「尾形光琳の継承者」を自称する先生らしい派手やかさと艶やかさに満ちた作品で、熱海駅の改札を出たところで人びとを出迎えてくれます。
このステンドグラス作品は熱海市に寄贈され、除幕に先立ち齊藤市長から滝理事長に感謝状が贈られました。今年は熱海駅が作られて91年。新しい駅ビルもこの日オープンしました。