ルイ・フランセン
Louis Fransen

プロフィール

ルイ・フランセン  Louis Fransen
パブリックアート作家(壁画、ステンドグラスなど)

パブリックアート作家(壁画、ステンドグラスなど)

1928年ベルギー・アントワープ生まれ。メキシコ各地を歴訪後日本を拠点とし、東京藝術大学、沖縄芸術大学で教鞭をとるとともに、パブリックアート(壁画、ステンドグラスなど)の制作活動を精力的に展開。独特の造形ニュアンスと洗練された色彩感覚による作品においては、身近なモチーフでさえも意外で新鮮な印象を受ける。また、他作家による原画を壁画などに「翻訳」する、パブリックアートの造形・制作スペシャリストとしても数多くの実績を残した。2010年 永眠。

手がけたパブリックアート

ステンドグラス
2011年 2月
仙台第3法務総合庁舎
「杜の緑」

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ステンドグラス
2010年 1月
茨城空港
「想い出」

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ステンドグラス
2008年 4月
パサージュ青山
「(無題)」

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陶板レリーフ 金属レリーフ
2000年 7月
都営大江戸線 新御徒町駅
「The Metamorphosis of Edo」

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ステンドグラス
1999年 10月
小山台会館
「四季」

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ミクストメディア(陶板レリーフ、ダルドヴェール、アルミ)
1998年 12月
東京都立産業技術高等専門学校
「Communication」

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ステンドグラス 陶板レリーフ
1998年 3月
御殿場市立御殿場中学校
「スポーツ」

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陶板レリーフ アルミキャスト
1996年 8月
長泉町文化センター ベルフォーレ
「過去・現在・未来」

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ステンレスモービル
1996年 7月
綾瀬市役所
「交流」

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ステンドグラス
1995年 7月
鎌倉プリンスホテル
「(無題)」

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ステンドグラス
1994年 8月
日本キリスト教団六角橋教会
「天空」

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ステンドグラス
1993年 8月
大和市立病院
「やまざくら」

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タイルモザイク・ステンレスレリーフ
1993年 5月
川崎市 プラザ橘
「(無題)」

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タイルモザイク
1993年 1月
板橋区立赤塚福祉園
「(無題)」

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タイルモザイク
1992年 12月
足立清掃工場
「(無題)」

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タイルモザイク
1991年 3月
沼津市営住宅今沢団地
「(無題)」

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陶板レリーフ
1991年 3月
板橋区立上板橋第二中学校
「野」

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ステンドグラス
1990年 7月
ホテルあかね
「季節」

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陶板レリーフ タイルモザイク
1989年 6月
新潟市 西総合スポーツセンター
「若人」

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陶板レリーフ アルミキャスト
1989年 3月
猫田記念体育館
「ミュンヘンオリンピック」

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陶板レリーフ アルミキャスト
1988年 11月
興和紡本社
「つながり」

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ステンドグラス
1988年 10月
DAITOビル
「光」

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陶板レリーフ
1988年 6月
秩父市立南小学校
「星と子供」

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ステンドグラス
1987年 10月
東奥義塾高等学校
「宇宙」

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陶板レリーフ
1987年 3月
保養所あじろ
「トラッキング」

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ステンドグラス
1986年 12月
小田原十字町教会
「精霊/葡萄」

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陶板レリーフ アルミキャスト
1986年 10月
横須賀学院高等学校
「青少年の躍動と未来」

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ステンドグラス
1986年 5月
長崎市 カトリック西町教会
「流れ」

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陶板レリーフ
1986年 4月
JR東日本 王子駅
「ふれあい」

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ステンドグラス アルミキャスト
1985年 6月
聖マリア修道女会 千葉修道院
「朝の光」

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陶板レリーフ アルミキャスト ガラス
1983年 12月
JR東海 浜松駅
「伸びゆく浜松」

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陶板レリーフ
1983年 6月
藤沢市役所
「めでたき富士」

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陶板レリーフ
1983年 4月
JR東日本 立川駅
「光と緑の祀り」

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陶板レリーフ
1983年 3月
JR東日本 大宮駅
「川の祭り」

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モニュメント モザイク 手すり
1982年 8月
いわき市 不二屋第7ビル(現在非展示)
「(無題)」

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陶板レリーフ
1982年 6月
東京工業大学
「科学と人間」

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陶板レリーフ
1982年 4月
JR東日本 長岡駅
「長岡今昔」

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ステンドグラス
1981年 9月
ホテルテラス横浜
「(無題)」

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陶板レリーフ
1980年 6月
JR東日本 藤沢駅
「湘南讃歌」

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陶板レリーフ ガラスモザイク
1975年 10月
JR東日本 田町駅
「西郷南洲・勝海舟会見の図」

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経歴

1928
10月10日 ベルギーのアントワープ県ベールス市に生まれる。 4人兄弟の長男。父は農業指導者、母は刺繍などの手工芸を制作していた。
1931
アントワープ県、ホーグストラーテン市に転居。
1940
小学校卒業。クリスマスプレゼントに玩具の汽車をもらい、刻印されていたメイドインジャパンの文字を見て日本という国の存在を知る。
1941
中学校入学。
1944
父を戦争で亡くす。
1947
高等学校卒業。マーリン大神学校に入学。哲学、神学を学ぶ。
1953
マーリン大神学校を卒業。中学校でギリシャ語、ラテン語の教員となる。
1955
宣教師としての準備を行う。宣教師として日本への赴任を教会に申し出る。
1957
カトリック姫路教会(淳心会)に宣教師として着任。同時に日本語を学ぶ。この頃から教会の室内装飾を手がけ始める。
1959
カトリック長崎小神学校に赴任。
1960
慶應義塾大学の通信教育に入学し、東洋哲学、美学学士課程で学ぶ。(1964年卒業)
1964
ベルギーに帰国し、アントワープアカデミーの聴講生となり、ステンドグラス・焼き物・壁画に関して学ぶ。 オランダのアトリエ・ブラバンドでステンドグラスを学ぶ。 ホーグストラーテンの国立美術学院の創立に参画する。
1966
再来日し、長崎小神学校に赴任する。 佐賀県有田町で日本の陶芸を学ぶ。有田町の岩尾磁器で制作した壁画を長崎西町教会に設置する。
1967
東京都世田谷区の松原教会に赴任。 東京藝術大学の聴講生となる。 純心短期大学(八王子)の絵画科教授となる。(77年退任)
1968
東京藝術大学大学院に入学。
1970
東京芸術大学大学院の卒業制作でステンドグラスを制作。 この作品は後に姫路教会に設置される。東京藝術大学研究生となり、ステンドグラス科の設立準備を始める。
1971
東京藝術大学壁画科の非常勤講師になる。(ステンドグラス)
1972
メキシコを訪問し、当時のメキシコの壁画運動の大家ダビット・アルファロ・シケイロスや、ルイス・ニシザワ、マティス・ゲーリッツなどの芸術家と親交を結ぶ。ルイス・ニシザワからは壁画作家としての姿勢や技法を学び、大きく影響を受ける。
1973
メキシコを訪問し、アステカ、マヤ文明を研究旅行する。
1974
メキシコ、グアテマラ、ペルーを訪問し、マヤ、インカ文明を研究旅行する。 メキシコ建築家連盟に招待され、美術と建築について講義を行う。ベルギーにて個展。
1975
国鉄山手線田町駅(現JR東日本)に財団法人日本交通文化協会からの依頼で「西郷南州・勝海舟会談の図」の陶板壁画を制作(10月完成)。日本交通文化協会専務理事(当時)の滝久雄と親交を結ぶ。
1977
国鉄京都駅(現JR西日本)に西山英雄原画の「京洛東山三十六峰四季」を陶板壁画として監修し制作する。(2月完成) 教会から脱会する。 財団法人日本交通文化協会が設立した現代壁画研究所(現・クレアーレ工房)の所長に就任。緒方みちよと結婚。
1980
滋賀県信楽町に現代壁画研究所信楽工房(現・クレアーレ信楽工房)設立。
1981
湯河原に転居。静岡県熱海市に現代壁画研究所湯河原工房(現・クレアーレ熱海ゆがわら工房)設立。
1982
ドイツのステンドグラスの大家ルードヴィッヒ・シャフラットを招き、国鉄大宮駅(現JR東日本)のステンドグラス制作を依頼。制作に協力し、以後親交を深める。
1983
ルードヴィッヒ・シャフラット、山下和正、岩田久利、渡辺豊和等とともにセミナー「現代建築と空間造形」(主催:朝日新聞社 後援:日本建築学界)にパネラーとして参加。
1986
多摩美術大学にてステンドグラスの講演。極東建築家・技術家協会にて講演。横浜駅地下街「ポルタ」の作品群制作によって、「横浜まちなみ景観賞」を受賞。
1987
沖縄県立芸術大学の創立に参画し、絵画科教授に就任。(97年退任)
1990
日本に帰化する。日本名 緒方累。
1992
中国中央美術学院にて集中講義を行うと共に上海、敦煌など中国各地を研究旅行する。中国中央美術学院客員教授に就任。(~1994)
1999
東京家庭裁判所50周年記念切手に同施設設置のステンドグラスが採用される。
2006
沖縄県立芸術大学名誉教授に就任。
2010
4月26日 永眠。
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