交通総合文化展2017
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新日本観光写真 入選作品(33名 敬称略)

  • 国土交通大臣賞<br>「神馬疾走」 田中 実国土交通大臣賞
    「神馬疾走」 田中 実
    講評:神馬が激しい動きで疾走するダイナミックな光景。それを追う勢子の懸命な表情など画面全体から、八代妙見祭の熱気と歓声が伝わってくる迫力のある作品だ。必死に神馬の手綱をとる勢子の姿、激しく飛び散る水しぶき、更には河原で見物している大勢の人の声などが一体となって、迫ってくるようだ。(熊切 圭介/写真家)
  • 環境大臣賞<br>「天空のBlue Eye」 秋篠 重仁環境大臣賞
    「天空のBlue Eye」 秋篠 重仁
    講評:八幡平の山頂付近に見られる鏡沼のドラゴンアイと呼ばれる景観は、不思議なイメージを作り出している。ドラゴンアイの部分だけが、周囲の情景とは違った空間に包まれている。まさに雪の中にとり残された宇宙空間のようで、見る人の想像力を刺激する。この場に出会ったら、しばらく動けないような気がする。(熊切圭介/写真家)
  • 北海道旅客鉄道株式会社社長賞<br>「原野を往く」 清水 敦俊北海道旅客鉄道株式会社社長賞
    「原野を往く」 清水 敦俊
    講評:北海道の根室本線の列車とエゾシカが10頭ほど原野に群れ動いている姿を、自然風景を生かして捉えた画面に魅力がある。特に原野に差しこむ斜光線を巧みに画面に入れた映像表現が見事で、作品にふくらみをもたせている。鉄道車両、エゾシカなどモチーフの持つ魅力を十分に生かしている。(熊切圭介/写真家)
  • 日本観光振興協会会長賞<br>「鯉のぼり遡上」 島村 直幸日本観光振興協会会長賞
    「鯉のぼり遡上」 島村 直幸
    講評:画面いっぱいに広がる鯉のぼりの遡上の光景を捉えた作品の美しさに感嘆した。撮影には苦労したようだが、その苦労を感じさせない画面の美しさ、景観の素晴らしさが鮮やかに表現されていて見事だ。美しい朝焼けの風景を、見事なカメラワークで捉え、非常に完成度の高い作品にしている。色彩を含む情感が素晴らしい。(熊切圭介/写真家)
  • 一席<br>「錦秋」梅野 秀和一席梅野 秀和
  • 一席<br>「縄文人の愛した丘で」久保田 太一一席久保田 太一
  • ニ席<br>「三百年受け継がれて」小島 美佐子ニ席小島 美佐子
  • ニ席<br>「お披露目」芝﨑 靜雄ニ席芝﨑 靜雄
  • ニ席<br>「賀正」荒武 雅樹ニ席荒武 雅樹
  • 三席<br>「始動」長谷 宣昭三席長谷 宣昭
  • 三席<br>「夜行特急」津吹 信一三席 津吹 信一
  • 三席<br>「復刻!SL黄金時代」宮川 和典三席宮川 和典
  • 三席<br>「厳冬」村田 茂三席村田 茂
  • 入選<br>「富士を彩る」中根 英治入選中根 英治
  • 入選<br>「遠野獅子踊」真部 信太郎入選真部 信太郎
  • 入選<br>「サンタクルーズ」小髙 紘佑入選小髙 紘佑
  • 入選<br>「狐動の響き」中川 秀男入選中川 秀男
  • 入選<br>「歓迎」尾崎 浩入選尾崎 浩
  • 入選<br>「太陽の道」上杉 裕昭入選上杉 裕昭
  • 入選<br>「幻想の森」木下 滋入選木下 滋
  • 入選<br>「火渡り煩悩焼き」伊藤 桓礼入選伊藤 桓礼
  • 入選<br>「クルーズ日和」小林 健一入選 小林 健一
  • 入選<br>「通学路」髙橋 広行入選髙橋 広行
  • 入選<br>「二つの落陽」福本 英之入選福本 英之
  • 入選<br>「黄色い絨毯」早川 徳幸入選早川 徳幸
  • 入選<br>「湖上の舞」田上 和喜入選田上 和喜
  • 入選<br>「トントンしてね~」伊藤 雅章入選伊藤 雅章
  • 入選<br>「祝砲」臼井 寛入選 臼井 寛
  • 入選<br>「絶景!多々羅大橋!」大久保 重義入選大久保 重義
  • 入選<br>「私のお雛様」笠原 昭男入選笠原 昭男
  • 入選<br>「夜明けの鼓動」増田 俊次入選増田 俊次
  • 入選<br>「馬ッコ晴れの日」滝井 千恵子入選 滝井 千恵子
  • 入選<br>「夕照の湖畔」樋口 一男入選 樋口 一男

俳句 入選作品(16名 敬称略)

公益財団法人 日本交通文化協会会長賞 「リニアカー来た見た消えた雲の峰」 貞住 昌彦
講評:来た、見た、勝った。ジュリアス・シーザーの『ガリア戦記』にある言葉です。それを借りてリニアモーターカーのスピードを「来た見た消えた」といったのです。とくに「消えた」がすばらしい。すべて入道雲の下の一瞬のできごと。(長谷川 櫂/俳人)
一席 「妻になる人窓側に夏帰省」 近藤 真里子
講評:若い男性が婚約者らしい女性を連れて故郷へ帰るところです。それらしい二人連れを電車で見かけたのでしょう。その人を窓側に座らせて。自分の故郷への景色を見せるために、その人を守るように。見知らぬ二人への祝福の一句です。(長谷川 櫂/俳人)
二席 「かぶとむし持つてホームの別れかな」 加藤 義秋
三席 「鈍行に乗りてしづかな秋もがな」 長谷川 敬史(認鯉)
「コスモスや切符を買へば旅人に」 信安 淳子
「日本海大夕焼けに途中下車」 津島 満(こまつしょう)
入選 「かにめしを座席でつつく北の春」 朽名 一夫
「雲の峰青春切符あと三日」 金野 充博
「夏休み乗せて新幹線が着く」 髙嶌 美香
「庭先を走る電車や鯉のぼり」 佐保田 明子
「少年に汗の切符やひとり旅」 岩下 律子
「最果ての文字に惹かれて夜汽車かな」 荻原 正知
「夕立に濡れた帽子が待つ列車」 大塚 初子(はつこ)
「句を作り夏雲立ちて旅楽し」 松永 千穂子
「遠慮なく駅のホームに西日さす」 石井 淳子
「初めての切符にぎりて夏ぼうし」 水野 結雅
俳句上位作品

溯瀧会(さくりょうかい)

交通総合文化展2017『溯瀧会』出品作家

日本画

  • 石踊 達哉
  • 烏頭尾 精
  • 大矢 紀
  • 川﨑 麻児
  • 川﨑 鈴彦
  • 川﨑 春彦
  • 北野 治男
  • 鈴木 竹柏
  • 中島 千波
  • 平松 礼二
  • 福本 達雄
  • 堀 文子
  • 松崎 良太
  • 宮廻 正明

洋画

  • 大津 英敏
  • 奥谷 博
  • 金山 桂子
  • 絹谷 幸二
  • 佐野 ぬい
  • 中山 忠彦
  • 野見山 暁治
  • 深澤 孝哉
  • ブライアン・ウィリアムズ
  • 宮崎 進
  • 山本 貞
  • 吉武 研司

  • 井茂 圭洞

(敬称略 部門別 五十音順 2017年10月現在)

著名作家の作品を気軽に鑑賞できます

絵画・書の世界で日本を代表する作家の新作展「溯瀧会 (さくりょうかい)」では、新たに2名の日本画家をお迎えしました。長年パリにアトリエを構え、外から日本の歴史や伝統を見つめ、現代の感性で日本画を追求し続けている石踊達哉先生と、京都教育大学で長らく教鞭をとり、飛鳥の風景や鳥を題材にした作品で知られる烏頭尾精先生のお二人です。 例年より展示スペースを少し広げ、日本画は前記のお二人をはじめ14名、洋画は2017年に文化勲章を受章された奥谷博先生ほか12名、書は井茂圭洞先生と、所属団体や流派を超えて27名の芸術家にご出品いただきました。

パブリックアート普及活動特別展

45年にわたるパブリックアート活動を6面のパネルで紹介

当協会はパブリックアートによって「人の集まる場所を、人の心が豊にかになる場所にしたい」という願いから、45年にわたるパブリックアート活動のあゆみと「1%フォー・アート」の法制化に向けた取り組みを紹介しました。これまで企画・協力してきた524作品のパブリックアートを日本地図で表示するとともに、第1号となる東京駅のステンドグラス「天地創造」(1972年)を始め、500作品目となった福島空港の陶板レリーフ「ユートピア」、漫画家・大友克洋氏による仙台空港の陶板レリーフ、最新作の大分空港「『青柿』響き合う色と形」などを作品原画の作家とともに紹介しました。また、インスタグラムに投稿された皆様のパブリックアート写真を展示しました。

パネルの側面にもインスタグラムの投稿画像を散りばめました
日本地図とともに「1% フォー・アート」法制化を求める活動を紹介

招待作家パブリックアート展

「空の水/青」青木 野枝(彫刻家)

「空の水/青」青木 野枝(彫刻家)

作家のコメント

いつも彫刻をつくる時に、鉄を火で熱し溶かして切っている。
鉄は、熱を持つと太陽のように白く輝き、パチパチと光を周囲に放つ。
そして火を止めて少し経つと、夕日のような赤色が鉄の内部に透けて見える。
私は、鉄は半透明な金属なのだと感じながら彫刻をつくっている。
ガラスは、鉄のように溶けて光を内包して透明だ。
けれども色を持っている。
光を通す赤や青や緑や金色。
色は本当に美しいものだ。
その色の中から、空に帰っていくように水の中に戻っていくように、青の彫刻をつくった。

彫刻家で、瀧冨士美術賞(現在の国際瀧冨士美術賞、1980年創設)第1期受賞者である青木野枝さんに交通総合文化展2017のシンボルとなるパブリックアート作品を造っていただきました。 国内外で活躍する青木さんは鉄の素材の彫刻をはじめ、版画などの分野にも活動領域を広げており、世界を視野に据えながら、自然体でしなやかなアーティストです。

青木野枝 略歴:
1958年 東京生まれ
1976年 武蔵野美術大学造形学部彫刻科入学
1980年 第1期瀧冨士美術賞(現 国際瀧冨士美術賞)優秀賞
1981年 武蔵野美術大学卒業
1983年 同大大学院造形研究科(彫刻コース)修了
2000年 芸術選奨文部大臣新人賞
2003年 中原悌二郎賞優秀賞
2013年 毎日芸術賞
2017年 中原悌二郎賞

飾り付け作業を終えた作品の前で青木野枝氏
高さ3メートル、思わず近づいて見入ってしまいます
ドイツの手吹きガラスを鉄に嵌め込みました

会場風景

開催情報

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