第43期 国際瀧冨士美術賞の審査は、7月20日の第一次審査を経て、9月12日に本審査会が行われました。本審査の結果、日本からは優秀賞13名、特別賞2名が決まり、海外は韓国、中国、シンガポール、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカの7カ国から、優秀賞に7名、特別賞に1名が選ばれました。また、優秀賞の中で特に優れた授賞者にグランプリ(広島市立大学・鬼河 ひなたさん)、国際グランプリ(シュトゥットガルト公立美術アカデミー・ルーカス ヘンゲルハウプトさん)を授与しました。
11月12日、第43期国際瀧冨士美術賞の授賞式が東京都港区の国際文化会館で3年ぶりに開かれました。 例年は国内外の受賞学生と指導教員を招待していましたが、この年は国内の受賞学生と指導教員のみお招きしての開催となりました。授賞式では、当協会滝久雄理事長から壇上で受賞者一人ひとりに賞状と奨学金が手渡され、大きな拍手を浴びました。式には審査員の宮田亮平先生、日比野克彦先生がかけつけられ、学生たちにエールを送りました。懇親会は審査員の大津英敏先生のあいさつから始まり、歓談中には前日のパブリックアート工房見学の様子などをスクリーンで紹介しました。また、受賞者が自分たちの入選作品の映像を前に制作のコンセプトや将来の豊富を語りました。
授賞式前日にクレアーレ熱海ゆがわら工房(静岡県熱海市)で行われた見学会では、ステンドグラスや陶板レリーフなどのパブリックアート作品の制作過程を現物に触れながら学びました。午前中はパブリックアートに関するレクチャーを受け、午後からはステンドグラスと陶板レリーフの制作現場を見学。その後工房に隣接している多目的施設「クレアーレアート館」に移動し、陶板とガラスのピースを使ったワークショップに取り組みました。A5サイズほどのプレート上で色とりどりのガラスや陶板のピースを組み合わせ、1時間後にはアートワークが完成。作品は翌日の懇親会会場に飾られました。
主催 | |
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対象校 | 【日本】愛知県立芸術大学、沖縄県立芸術大学、金沢美術工芸大学、京都市立芸術大学、京都芸術大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京藝術大学、東京造形大学、東北芸術工科大学、日本大学、広島市立大学、武蔵野美術大学 【韓国】ソウル大学校、梨花女子大学校、弘益大学校 【中国】清華大学美術学院 【シンガポール】ラサール芸術大学 【フランス】パリ国立高等美術学校 【ドイツ】シュトゥットガルト公立美術アカデミー、ベルリン芸術大学 【イギリス】ロンドン大学、ロンドン芸術大学 【アメリカ】アートセンター カレッジ オブ デザイン、プラット インスティテュート |
審査員 | 宮田 亮平(金工作家・東京藝術大学名誉教授・日展理事長)/大津 英敏(洋画家・日本芸術院会員)/大成 浩(彫刻家・日本美術家連盟理事)/日比野 克彦(アーティスト・東京藝術大学 学長)/湯澤 幸子(多摩美術大学環境デザイン学科教授)/国土交通省 鉄道局総務課長/東日本旅客鉄道株式会社 常務取締役/滝久雄(公益財団法人日本交通文化協会 理事長) |
ポスターなど |
国際瀧冨士美術賞 2022 第43期奨学生 募集ポスター(PDF: 1.2MB) 国際瀧冨士美術賞 2022 第43期奨学生 募集要項(PDF: 3.4MB) |
審査員
東京藝術大学名誉教授
日展理事長
日本芸術院会員
日本美術家連盟理事
東京藝術大学 学長