第38期 国際瀧冨士美術賞の審査会は9月12日に行われました。審査の結果、日本からは優秀賞13名、特別賞2名が決まりました。海外は韓国、中国、シンガポール、フランス、ドイツ、イギリス、アメリカの7カ国から、優秀賞に7名、特別賞に1名が選ばれました。また、優秀賞の中で特に優れた授賞者にグランプリ、国際グランプリ(海外学生)を授与しました。
明治神宮外苑に隣接した明治記念館で、5カ国語の同時通訳の中、授賞式が始まりました。当協会代表理事・滝久雄から壇上で受賞者一人ひとりに賞状と奨学金が手渡され、推薦教授や来賓から大きな拍手を浴びました。式には東京藝術大学第9代学長の宮田亮平先生もかけつけられ、また第1期受賞者で彫刻家の青木野枝さんも学生たちにエールを送りました。 懇親会では、オープニングに東京藝術大学の澤和樹学長とピアニスト蓼沼恵美子氏、ヴァイオリニスト澤亜樹氏による演奏が披露された後、会場は華やかな歓談の場となりました。後半には受賞者全員が受賞作品のプレゼンテーションを行い、創作の情熱や未来への希望を語りました。
授賞式前日に行われた工房見学会では、ステンドグラスや陶板レリーフなどのパブリックアート作品の制作過程を、現物に触れながら学びました。ヨーロッパでは主に教会など古い建物でしか使われないステンドグラスが、日本では駅や空港、学校などの公共空間に彩りを添えるパブリックアートとして使われていることに、海外の受賞者は「日本の文化として興味深い」と関心を寄せていました。午後からは、隣接する多目的施設・クレアーレアート館に移動してワークショップに取り組みました。A5サイズほどのプレート上で色とりどりのガラスや陶板のピースを組み合わせ、作品を完成させます。1時間後には個性あふれる20の作品が完成し、これらは翌日の懇親会に飾られました。
主催 | ![]() |
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対象校 | 【日本】愛知県立芸術大学、沖縄県立芸術大学、金沢美術工芸大学、京都市立芸術大学、京都造形芸術大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京藝術大学、東京造形大学、東北芸術工科大学、日本大学、広島市立大学、武蔵野美術大学 【韓国】ソウル大学校、梨花女子大学校、弘益大学校 【中国】清華大学美術学院 【シンガポール】ラサール芸術大学 【フランス】パリ国立高等美術学校 【ドイツ】シュトゥットガルト公立美術アカデミー、ベルリン芸術大学 【イギリス】ロンドン大学、ロンドン芸術大学 【アメリカ】アートセンター カレッジ オブ デザイン、プラット インスティテュート |
審査員 | 宮田 亮平(金工作家・第9代東京藝術大学学長)/大津 英敏(洋画家・日本芸術院会員)/大成 浩(彫刻家・日本美術家連盟理事)/日比野 克彦(アーティスト・東京藝術大学美術学部長)/国土交通省 鉄道局 総務課長/東日本旅客鉄道株式会社 常務取締役/滝久雄(公益財団法人 日本交通文化協会 理事長) |
ポスターなど |
![]() 国際瀧冨士美術賞 2017 第38期奨学生 募集ポスター(PDF: 1.74 MB) ![]() ![]() 国際瀧冨士美術賞 2017 第38期奨学生 募集要項(PDF: 8.6MB) ![]() |
審査員
東京藝術大学 名誉教授
日本芸術院会員
日本美術家連盟理事
東京藝術大学 美術学部長