公益財団法人 日本交通文化協会 – 主な事業

公共空間の美化と文化の発展に寄与し優れた人材の育英します。

育英事業 国際瀧冨士美術賞

 環境芸術振興と人材育成を目的とした奨学金制度として1980年に「瀧冨士美術賞」を創設。その後、範囲を国際的に広げるため91年、名称を現在の「国際瀧冨士美術賞」に改めました。

 本賞は将来が嘱望される若手芸術家を育成するため、日本および海外の美術系大学の学生を対象に奨学金を給付するというもので、主要美大の最終学年に在学中の学生を選考の上、年間30万円の奨学金を給付します。国内12大学、海外7大学がその対象となっており、海外はアジア、米国、欧州の全地域にわたるが、国際化の進展に合わせて、さらに対象校を増やすことを目指しています。
 
 応募資格は絵画、彫刻、工芸、デザインまたは建築を専攻し環境芸術を志向する学生で、とくに実技に優れていることを重要要件としています。過去31年間で国内外あわせて延べ586名に対し、総額1億7千3百万円の奨学金を給付しています。


育英事業 瀧冨士基金

 わが国の将来を担う若者を育てるための育英制度として、1968年に「英才教育基金」の名で創設され、76年に協会創始者、瀧冨士太郎の名にちなんで「瀧冨士基金」と改称されました。対象は交通事業(観光を含む)および関連事業従事者、ならびにその子弟で、大学、短大に在学している学生。毎年20〜50名を厳正な審査の上採用を決定し、多くの優秀な人材の育成に力を注いでいます。

 貸費生のうち、大学の成績が特に優秀な学生を対象に、奨学金の増額(特待生)または給与(給費生)を行なっています。
 制度の一層の充実を図るため、2001年度募集分から奨学金全体の増額を行いました。これまでの奨学生数は延べ1607名、奨学金は同じく16億円余、給費総額は1億6千8百万円に上っています。


展覧会事業 交通総合文化展

 「交通総合文化展」は、全国の鉄道愛好者および、利用者、そして交通事業に従事する人々の文化活動を通じた交流の場として、写真、俳句、書の3部門で構成されています。
 「鉄道の日」の関連行事として、毎年秋に開催され、優秀な作品には国土交通大臣賞、環境大臣賞、JR旅客鉄道社長賞、日本観光協会会長賞、日本交通文化協会理事長賞および賞金が贈られます。

 2011年の入選作は10月16日(日)―20日(木)まで、東京国際フォーラム・ガラス棟地下1階「ロビーギャラリー」特設会場(有楽町駅下車徒歩・1分)で展示いたします。

 この展覧会は『交通文化賞』の制定を記念して1954年に『交通人総合文化展』として発足しました。交通事業従事者の文化活動の成果を社会に紹介する事を目的としていましたが、その後、鉄道愛好者・鉄道利用者が応募できるよう広く門戸を開き、より多くの人が参加できるようになりました。時代の変遷によって名称や内容の変更はあったものの、毎年欠かすことなく今日まで続いており、2003年には50回記念展を開催しました。
 
 文化展では当代一流の芸術家の絵画、書を一堂に集め展示する「溯瀧会」(さくりょうかい)を併設しており、会派を超えた作品が一堂に会するまれな展覧会として各方面から高い関心が寄せられています。


交通総合文化展の募集要項/提出書類 過去の入賞作品


パブリックアートの普及・振興事業

 駅などのパブリックスペースを有効活用するため、ステンドグラスや陶板レリーフ、彫刻などを設置する運動を進めています。1953年に活動を開始して以来、これまでに470点を超える作品の制作・設置に協力。全国の鉄道駅や空港をはじめ、学校、病院、行政施設、企業、ホールなどの公共空間に設置した当代一流の芸術家による作品が、見る人に喜びと潤いを与えています。

第1号は東京駅中央通路に設置した彫刻「三姉妹」(円鍔勝三作)。同じく東京駅のステンドグラス「天地創造」(福沢一郎原画)、京都駅の陶板レリーフ「京洛東山三十六峯四季」(西山英雄原画)、JR東日本本社の「幸福の樹木」(平山郁夫原画)、横浜駅の陶板レリーフ「太陽とこども」(利根山光人原画)などが主な作品です。

 当協会は以前からパブリックアート普及の重要性を認識し、さまざまな活動をしてきました。その一環として2000年に日本画家の平山郁夫画伯、JR東日本の住田正二相談役ら芸術界、学界、運輸省(現国土交通省)、運輸業界の代表で構成する「パブリックアートに関する特別委員会」を設置、そこでの議論を「パブリックアートの振興に関する提言」としてまとめました。そして当時の運輸大臣、文化庁長官、経団連会長並びに主要美大学長ら各界の要人あてに積極的な提言活動を行いました。

 また、東京メトロとしては最後の計画路線となった東京メトロ副都心線の開業へ向け、関係各所と連携して「副都心線パブリックアート推進委員会」を設置。各界の有識者による議論を経て副都心線のすべての新駅にアートが設置されることとなり、まさに鉄道駅を舞台としたパブリックアートの集大成となりました。


国際交流推進事業

 日本文化を世界に発信し、国際的な交流を深めるためには観光事業の発展、確立が重要であることを見据え、毎年秋に行う交通総合文化展に併設して『新日本観光写真』『日韓友好親善観光写真展』を開催。『新日本観光写真』では日本国内の観光地をテーマに写真作品を募集、国内各地の多様な文化を展示することにより、来日観光客に観光の促進、日本の文化・芸術の紹介を行っています。『日韓友好親善観光写真展』では韓国観光公社の協力によって韓国国内での写真展上位作品を展示することにより、国際相互理解の促進を図っています。

また、毎年秋に東京で開催する国際瀧冨士美術賞授賞式のために来日した、海外の出席者との交流会を開催。文化を切り口とした国際的な情報交換の機会となっています。現在、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、中国、韓国の6カ国が参加しており、今後もさらに拡げていく予定です。

公益財団法人日本交通文化協会は芸術・文化の普及によって世の中の発展に寄与しています。

交通総合文化展作品募集

「鉄道の日」にふさわしい、鉄道に関する作品や清新な作品のご応募をお待ちしています。

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